イベント
ユースソーシャルワークって何?
開催日 | 2020年1月11日(土)~12日(日) 1泊2日 |
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会場 | 高尾の森わくわくビレッジ |
時間 | 1月11日(土)14時~ 12日(日)15時 |
対象 | ユースソーシャルワークに関心がある人 |
参加費 | 6,050円(税込)※1泊3食代込 |
定員 | 20名 ※応募者多数の場合は抽選 |
不登校、児童虐待、いじめ、ゲーム障害、教育格差など子供たちが成長・発達していく上で困難な状況が生じています。
この状況を克服するために、地域では「居場所づくり」や「子供食堂」をはじめとした様々な取組が生まれています。
また、学校の中では「チーム学校」の一員として、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーが活躍しています。
そのような中で、東京都では、都立学校と協力し、高校生の社会的・職業的自立を支援する専門職として、
3年前から「ユースソーシャルワーカー(YSW)」という職を設置しました。
今回の講座では、「ユースソーシャルワーク(youth socialwork)」が目指すものは何かについて、
子供・若者支援に関心のあるみなさんたちと考えを深めていく機会を提供します。
お申込み
10月1日(火)~12月9日(月)※当日消印有効
※往復はがきにて申し込み
開催報告
本日社会教育事業「ユースソーシャルワークって何?」が開催されました。
今回は大学生から実際にユースソーシャルワーカーとして活動されている様々な参加者がおりました。
まずは自己紹介を兼ねたプログラムとしてコラージュを実施しました。たくさんの新聞や雑誌、チラシ等が並べられおりその中から自分のイメージに合うものを切り取ったり、加工して真っ白な画用紙に貼り付けていきました。
最終的に完成したものを発表しながら自己紹介をし、お互いを少し知る時間となりました。
その後は習熟度別に分かれ、既にユースソーシャルワーカーとして活動されている方は現在行っている自分のワークを見つめ直しシェアする時間とし、初めてユースソーシャルワーカーという言葉を耳にする参加者は概論を学ぶ時間としました。
初めてユニットでは高校生の現状を知ることから始まり、中退者や卒業後の就職支援、カウンセラーとユースソーシャルワーカーの違い等、資料を用いて確認しました。
現職ユニットでは今の自分という存在はどういった体験・要因から形成され、どう今の仕事に繋がっているか見つめ直し、発表し合いました。
夕食を挟んだ後、今度は全体講義です。
ここでは2グループに分かれ、現職のユースソーシャルワーカーの方々がどこの学校で活動しているか・どんなことをしているのか・日頃どんなことを感じているか発表し、その後初めての参加者が質問をし、情報を交換しました。多様な問題を抱える青少年と関わっていくことは、上手くいくことばかりではなく、日々の苦悩なども率直に伝えあいました。
最後に全体で一人ずつ印象に残ったことを踏まえ、感想を発表し一日目を終えました。
二日目
二日目のプログラムは都立学校おける自立支援チームの事業展開を講義にて学び、関係作りの重要性を特に再認識する時間とでした。
その後はビデオを用いて「青少年のボランティア活動のすすめ」のロールモデルを学びました。
青少年が受動的ではなく、能動的かつ主体的にボランティア活動に取り組むことで、様々な体験を通し、全人的な育成を図っていくものでした。
ビデオを視聴した後に、グループに分かれ閲覧した率直な感想を発表していきました。その中では主体的といっても、言われて始まる主体・参加しないという主体等、現場を体験されている参加者の方から「多様な主体」という意見が出ていました。
昼食を挟み、初めてユニットと現職ユニットに分かれました。
初めてユニットでは二日間の講座を通し、感じたこと・関心をもったこと等を一人一人発表し合いました。
発表の中には、自分も青年期に問題を体験したからユースソーシャルワーカーという仕事に興味を持ったという意見もあれば、現職の方の生の声を聴くことで見分を広げることができた。など忌憚のない意見を伝えあいました。
現職ユニットでは本講座を通し、どう活かすか・明日からどうするか等、抱えているフィールドが違うものの意見を交わし合いました。
現職の方同士の意見交換は普段得られない貴重な体験だったという声もあれば、これから目指す大学生の声も現職の参加者の方々には新鮮だったようで、率直な意見から逆に学びを得た方もいました。
最後に全体に戻り、参加者より関心を持ったことについて発表した後、講師より総括をいただき二日間の講座を終了しました。